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Heiz Ginza  チェアマン 平田 彰彦さん
株式会社ハッチエッグで実践してきた、インキュベーション事業を1つのカタチにした空間シェアリングオフィス Heiz銀座。器というハードとそこに付加価値を生み出すソフトの見事な融合を実現している。この新しい「場」についての想いをチェアマンの平田さんにお話を伺った。



●純粋にインキュベーションゾーン、インキュベーションシステムというものを体現したいと思っていました。
----従来のレンタルオフィスとはまったく違うものですね。
世界で唯一の店名(=天命)である株式会社ハッチエッグは、「卵を孵す」の名の通りのミッション(=使命)を常に意識し、IT(情報技術・システム開発)を核に、新しいビジネスに関わりながら、未来志向型の会う社(会社)として、螺旋的に「発達」「進化」しています。ヘイズ銀座は、今まで関わってきたインキュベーションをより具体的なカタチにしたいと考えて企画しました。通信インフラが整備されてビジネススタイルが変化しているのは皆さんご存知の通りです。ところが、従来のインキュベーション、起業支援システムは、単に安く施設に入居させ、大きくしてそこを巣立たせる、卒業させるのが目的です。しかも、事前の審査が結構大変ですよね。確実に成功するだろうと思われることしか認められません。まったく新しいものや採算ペースに乗るかどうか曖昧なものは難しいんですね。ヘイズ銀座が主とすることは、もっと根源的なものです。新しいビジネスに挑戦する、熱い思のあるアイデアをビジネスへと進化させる。その環境としての「場」なんです。ですから、インキュベーションゾーン、インキュベーションシステムと位置づけています。そして株式会社ハッチエッグ自身もヘイズ銀座の会員であり、会員の一人としてチェアマン平田も会員皆と刺激し会っています。

----会員制ですが、特に審査とか難しい手続きが必要なのでしょうか?
いえいえ、公のそれとは違いますからそんなことはありません(笑)。ここへ来て、見てもらってピンとくるかこないかが一番重要でしょうね。実はオープン当初は、業種によって向き不向きがあるかなと考えていたんです。でも全然関係ありませんね。つまり、ヘイズ銀座では、もちろんハッチエッグで実践しているときからずっとそうですが、注目しているのは「人」なんです。殻を破る人、ヒューマンインキュベーション?こんな言葉がピッタリなんです。もちろん、私が面接します。でもそんなに堅苦しいものではなく、ヘイズ銀座の考え方、会員制をとっている意味や可能性などを理解していただき、賛同していただければ入会できます。初めてのビジネスや場所というのは、何にが不便かというと知り合いがいない、情報が得られないということです。それがヘイズ銀座には、会員同士の交流としてはじめから意図されていますから、安心して新しいことに挑戦できる同志を得るわけです。

----ヒューマンインキュベーションについてもう少し詳しく伺えますか?
例えば、音楽家が他の人とセッションを通して新しい音楽を生み出していくってありますよね。芸術家の人たちが日々熱く語り合い、刺激し合いながら新しいものを創造していく。それがビジネスでもできるんです。それがヘイズ銀座なんです。それはオープンな個性の人の方が積極的に他の人と関われるのでチャンスが多いでしょう?でも実際は、オープンになりたいと思っているけれどちょっとだけ勇気がないって人も結構いるんですよね。たぶんそっちの方が多いような気がします。ところがヘイズ銀座に来ると自然とオープンになっちゃう(笑)。会員同士っていう安心感があるし、この平田が世話焼きマスターみたいに紹介しちゃうんで。つまり、ヘイズ銀座で会員同士が安心の場で出会ってインスピレーションやインスパイアを受けて、それで外に飛び出していって戦ってくる。そんなイメージです。ですから、先ほどお話しましたが、ここへ来てピンとくるかこないかが一番大切なんです。



●会社では作業場所に占拠され応接する場所も無い、構え過ぎて堅苦しい。でもカフェやホテルのラウンジでは自分の所在場所ではないのでビジネスを演出できない。そんなオフィスの問題と新しいビジネススタイルにふさわしい「場」の演出、それがヘイズ銀座です。
----会員の方たちはどのようにしてコミュニケーションをとられているのでしょう。
会員は北海道から九州まで全国にいます。ですから主に会員専用のメーリングリストでやり取りをします。そうそう、ヘイズUSAも最近オープンしました。例えば誰かが「こんなビジネスモデルを考えたんだけれど」とメーリングリストに入れます。そうすると会員の中で法律家や税理士、特許コンサルタントもいますし、起業家が多いですので、ここの問題が解決できるとか、ここをこうすれば面白いのではというようにヒントが入ります。で、本格的に打合せが必要になるとヘイズ銀座で実際に会ってミーティングをする。さらに、いついつ新製品のデモンストレーションをするので、興味のある方はと入れると、会員の仲で興味のある人が返事をする。もしくは会員の知り合いまで広がっていきます。こういうことが、自然発生的に行なわれているんです。もちろん最初はこの平田が背中を押しますけれど(笑)。最近は九州のフリーペーパーにアメリカ留学の情報を定期的に載せるという動きが出てきました。付け加えますと、ヘイズUSAは会員の皆さんがアメリカへ出張したい、留学したいなどの相談から、ホテルやエアーの手配までさまざまな要望に応えています

----会社登記のお話がでましたが、経営支援室がありますね。
経営支援室には行政書士(國分氏)が常駐しています。他に会員で弁護士、税理士、社会保険労務士、司法書士、特許コンサルタント、ISOコンサルタントなど、起業支援や経営支援などが多方面からできる専門家、実務家がたくさんいます。メーリングリストというバーチャルな部分とここのサロンで集まれるというリアルな部分が非常に良いバランスでマッチングしています。これは、自然発生的に形成されてきたものです。ヘイズ銀座に一歩足を踏み入れたときにピンときた人たちが自分たちで活用しながら、気持ちの良いほうへ便利な方へと動いていったことで「場」が進化して発達してきたんです。



■ヘイズ銀座はこれからももっと便利で居心地のいい「場」になっていきます。ここは、新しい商業空間なんですね。現在のビジネススタイルとフィットし、オープンな場ゆえに適度な緊張感でビジネスを演出できる。しかも銀座というブランド価値の高い、便利な立地です。これからも平田はピンとくる人を発掘し、志を応援し、このHeiz=新空間=場を進化、発達させて行きます。


 チェアマン 平田 彰彦プロフィール
1960年10月三重県四日市にて生れる。祖先は沖縄(母方)と茨城(父方)のハーフ。千葉県市原市に育つ、千葉県立木更津高等学校卒業、東京理科大学理工学部経営工学科卒業(田中 雅康研究室 価値工学:VEを専攻 魅力機能・貴重機能を研究する。)
祖父の代からのプラント配管工事業(鍛冶屋)の職人家業に育ち、職人見習と学習塾講師に勤める。大学卒業後、コネクターメーカー品質管理担当・購買担当後、転職。ソフトウェア開発プログラマー、システムエンジニア、人事・総務、ユースウェア技師の仕事経験を積む。退職後、30代初期より、赤坂にて料理人(1996.8調理師免許取得)をしながら、友達及び先輩の助けを得ながら自営の道を歩き出す。IPAにてDB構築を担当後、自分自身の葛藤混迷の中、「死ぬまで生きる」の本能から、35歳の誕生日に会社設立を決意する。1996年11月に有限会社エッグプラントを創業。IBMにて人事給与アウトソーシング事業のシニアエンジニアとして勢力的に活動しながら、社員と共にシステム開発会社として進化発達する。1999年8月、組織変更 社名を株式会社ハッチエッグ(Hatch Eggs)とし、IT(システム開発、コンサルティング)を核として「卵を孵す(インキュベーション)」を使命とした会社として再構築し起業し直す。2001年、韓国オリジナルアートフィギアを専門に紹介するNet Shop Aule(アウレ)を起業する。(有)エッグプラント時代から支援する劇団「強力左ブラシ」を引き継いだ劇団「ボーナストラック」を応援する。2003年10月CG映像会社イマジナリーパワーを起業させる。2004年5月 空間シェアリング型インキュベーション・ゾーンHeiz Ginza(ヘイズ銀座)を起業。メキキの会888人を創る一人としても勢力的に活動する。常に卵人=肩書きでは無い人、個としての人、独自な人、エネルギーの在る人との出会いを楽しみにしている。偶然は偶然ではない出会いに感謝!てんびん座、ネアカの狼、血液型C型、通称:メキキ 八ちゃんと呼ばれる。現在、BQを高めることがHatch Eggsの鍵となるか研究開発中である(笑)